【家づくりコラム】全館空調システム、いる?いらない?
POSTED. 2024.12.19
こんにちは、アルファ建築空間です。
家づくりの際には、検討することが本当にたくさんあります!
実は、そのほとんどが単純に「いい」「悪い」でくくれず、お施主様のライフスタイルや「住まいに求めるものは何か?」に左右されるもの。
今回は「全館空調システム」について考えてみたいと思います!
全館空調システムのメリット
一年を通して室温が安定した快適な住環境
全館空調システムのメリットは家全体を均一な温度に保てること。家のどこにいても同じ室温で、快適に過ごせます。2階ホールや廊下なども居室と同様の室温を保ちますので、ホールに家族共有の図書室をつくったり、廊下の端にちょっとしたワークスペースをつくったりと、空間の有効活用にもつながります。
部屋ごとにエアコンを設置する必要がないため、インテリアデザインの自由度が高まることもメリットです。
ヒートショックのリスク回避
気温差で怖いのがヒートショックです。ヒートショックとは急激な温度変化が体に与える負担で、血圧の急上昇や低下を招き、心臓や血管に大きな負担をかけます。特に入浴時の浴室と脱衣所の温度差が原因となりやすく、高齢者や持病のある人は注意が必要です。
全館空調システムがあれば室内の気温差がなくなるので、ヒートショックのリスクが大幅に軽減します。
エネルギー効率が高い
家全体を効率的に暖房・冷房することで、エネルギー消費の最適化を図れます。個別のエアコンを複数使用するよりも、ひとつのシステムで管理する方がエネルギー効率が高く、電気代の節約につながります。あちこちのエアコン操作をしなくて済み、管理がシンプルな点もメリットのひとつです。
全館空調システムのデメリット
イニシャルコスト・メンテナンスコストが高い
全館空調システムのデメリットとしては、導入のコストが高いことです。また、システムが一部故障すると家全体の空調が影響を受けるため、修理やメンテナンスが煩雑になりがちです。
一般のエアコンと違って「故障したら取り換える」という気軽さがないのが難点です。
設置スペースの確保が必要
家全体に関連する大規模な設備のため、設置スペースを多くとります。間取りによっては採用できない、または、全館空調システムを導入するために希望の間取りにならないということもあり得ます。
使っていない部屋も空調する
家族が多く、1階にも2階にも人がいるときはエネルギー効率がよいのですが、子どもが独立するなどして夫婦だけの生活になった際、使っていない部屋も空調することになります。その場合は電力消費がもったいないことに。
マイホームは何十年と長く暮らす家ですので、将来を見据えた検討も必要です。
お家の設備はご家族のライフスタイルに合うものを取り入れるのがいちばん!
アルファ建築空間では、お施主様のご要望やライフスタイルに寄り添いながら、よりよいご提案をさせていただきます。どうぞ安心してご相談ください!
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次回のブログもお楽しみに!