【家づくりコラム】「耐震等級3」と「耐震等級3相当」の違いとは?
POSTED. 2025.1.14
こんにちは、アルファ建築空間です。
当社では、すべての建物に「耐震等級3相当」の基準を採用しています。
「耐震等級3」ではなく“相当”としていることには、実は理由があるのです!
耐震等級って?
まずは耐震等級についておさらいしましょう。
【耐震等級1】
建築基準法で定められている最低限の耐震基準を満たす等級です。大規模な地震(震度6強から7程度)でも倒壊せず、人命を守ることを目的としています。地震が発生しても建物が崩壊しない程度の耐震性能です。
【耐震等級2】
耐震等級1の1.25倍の耐震性能を持っています。学校や病院など、多くの人が利用する建物に求められる基準です。大規模な地震に対してさらに安全性が高まり、繰り返しの地震にも比較的耐えることができます。
【耐震等級3】
耐震等級1の1.5倍の耐震性能を持っています。消防署や警察署など、災害時に重要な役割を果たす建物に求められる基準です。非常に高い耐震性能を持っており、繰り返しの大地震にも高い耐久性を発揮します。
「耐震等級3」は現在の建築物の最高レベルの耐震性能です。
耐震性能3“相当”とする理由
結論から述べると、「耐震等級3相当」の耐震性は「耐震等級3」と変わりません。
では何が違うかというと、「正式な認定を受けているかいないか」にあります。
認定を受けるには、耐震診断書や申請書の作成・提出、審査及び検査、認定書の発行というプロセスを経る必要があるほか、耐震診断費用や審査費用、申請手数料など、おおよそ10万円ほどのコストがかかります。これらの費用はお客様負担となります。
認定をとってもとらなくても性能は変わりませんし、お客様によってはその費用分で家具を買い替えたり、設備のグレードをアップしたり…と、ほかにされたいことがあるかもしれませんので、当社では必ずしも認定をとらず、敢えて「耐震等級3相当」としています。もちろん、ご希望があれば認定をとることもできます。
お客様の優先順位を尊重するための「耐震等級3相当」なのです^^
次回のブログもお楽しみに!